2017年6月10日

第1回オープンキャンパス

6/4(日)には今年度初めてのオープンキャンパスが開催されました。

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7号館で行われる学科の全体会では,毎回異なる教員による模擬授業が行われます。
今回は佐々木美保講師の担当で,テーマは「心のつぶやきとメンタルヘルスの関係」でした。

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学科コーナーでは,フェローの学生たちが高校生のみなさんを迎えます。

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学生が主体となって心理学の魅力を伝えるのが,社会臨床心理学科のオープンキャンパス。
教員の目で見るとちょっと心もとないけど...見守ります(笑)。がんばれ~!

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こちらは,ヒューマンセンシングを応用した人の身体運動解析のデモンストレーション。今年初めての展示です。
自分がミクミクダンスのキャラクタになって画面の中に現れるという楽しい体験。
これからの時代,機械認識によって人の行動を観察したり,記録・分析することが可能です。そんな新時代に向けて私たちの学科で開発している技術の展示です。

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生理実験システムも今年は新しい装置に変わりました。
障害児施設などのフィールドで,脳波や心拍,体温,呼吸,筋電,皮膚電気反応などの計測が可能な小型のシステムです。

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カウンセリング経験の豊富な臨床心理士教員とのおしゃべりも好評でした。楽しそうですね (^^)。

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次回,7月のオープンキャンパスは7/9(日)の開催です。さらに8月以降は,8/4(金),8/5(土),9/3(日)と続きます。


今年いよいよ施行される国家資格「公認心理師」に関する最新情報と本学の対応状況や,流行りのバーチャルリアリティがもたらす心理体験など,たくさんの話題を用意して,学科の教員・学生一同,皆さまのご来場をお待ちしております。

(吉田弘司)

2017年5月24日

修士論文第1回中間発表会が開催されました

 5月17日に,大学院臨床心理学専攻2年生の修士論文第1回中間発表会が開催されました。これは,本格的な調査や実験に入る直前に,各研究の研究目的や研究方法を専攻の教員と学生全員で検討することがねらいです。当日は,各研究について,パワーポイントのスライドを示しながら口頭発表が10分間,質疑が10分間行われました。これが終わると,本格的な研究の時期に入ります。10月に開催される第2回中間発表会では,すでに収集された調査や実験のデータの概要が示され,それをどう分析整理し考察するかが検討されます。

 当日発表された修士論文の題目は,以下の通りでした(発表順)。「大学生の援助要請スタイルと学校適応感との関連―悩みの領域別,援助要請対象者の性別の差異の比較―」,「中年期女性の化粧行動による心理的効果」,「大学生対象のソーシャルスキル・トレーニングがシャイネスの変容に及ぼす影響」,「青年の認知する母親と父親の養育態度が過剰適応に及ぼす影響―発達段階ごとの両親の養育態度に着目して―」,「友人への感謝表明が精神的健康に及ぼす影響」,「ひきこもり親和性と援助要請スタイルおよび評価懸念との関連」,「高齢者の不適応行動の減少及び施設介護職員の負担軽減に対する効果的な介入の検討」。臨床心理士資格試験を受験するためには,修士論文は臨床心理学的研究であることが求められています。ただ,臨床心理学的と言っても,上記のようにかなり幅広いことがわかります。

 学部生の皆さんには,院生から質問紙調査や実験への協力依頼があると思います。その際には,これも心理学の大切な勉強のひとつと思って,ご協力のほどをよろしくお願いします。

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(兒玉 憲一)

2017年5月17日

卒論構想発表会

今年も4年生の卒業論文研究が本格化して参りました。

社会臨床心理学科の卒論行事は,5月の構想発表会から始まります。

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「研究」という視点を重視するのは心理学の大切な伝統。

「カウンセラーになりたい」といって心理を目指す人もよくいらっしゃいますが,その思いだけでは「話は聞いてくれるけど何もしてくれない人」になってしまうかもしれません。
人を多様な方向から科学的に理解し,効果的に支援するには研究の視点が欠かせないのです。


2週にわたって全員が口頭発表を行う社会臨床心理学科の構想発表会は来週も続きます。健闘を祈る!

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(吉田弘司)

2017年4月20日

心理相談センターの新たな体制がスタートしました

 本年度も,本ブログで臨床心理士養成大学院の様子を紹介します。

 心理相談センターは,院生に臨床心理士になるための臨床的な訓練を提供するために設けられている臨床心理士養成大学院でもっとも重要な実習施設です。センターの1年は,委嘱状授与式から始まります。今年は4月14日(金)に,M2生7名に研修相談員の,修了生2名に特別研修相談員の委嘱状が学長名で授与されました。これをもって,センターで学外の利用者の方に対してカウンセリングや心理検査を実施することができます。ちなみに,本年度も7名のM1生が入学しましたが,彼らは半年の基礎訓練を受けて10月に研修相談員の委嘱状が授与されます。

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 センターは,臨床心理士有資格者である5名の教員と,本学大学院を修了し臨床心理士資格試験に合格した2名の相談員が,研修相談員と特別研修相談員の臨床指導を行います。5号館2階のセンターでは,総勢23名のスタッフが利用者者の相談に応じているわけです。

 本学の学生・教職員には,ウエルネスセンターの臨床心理士が無料でカウンセリングを行っています。それに対して,当センターはそれ以外の地域のこどもから高齢者までの方々のカウンセリングを行っています。皆さんのまわりで,心理的な悩みを抱えてカウンセリングを希望される方がおられましたら,当センターのことを教えてあげてください。受付電話(082-229-8630)では,臨床心理士が対応しますので,気軽にかけてみてください。

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(兒玉 憲一)

新入生セミナー

4月15日土曜日に社会臨床心理学科の新入生セミナーを行いました。

午前中は「心理学ってどんな学問?」というテーマで,吉田先生が新入生に話をしてくださいました。

その後のプログラムはすべて学科フェローの先輩たちが進めてくれました。

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グループに分かれて,まずはウォーミングアップとしての自己紹介ならぬ「他者紹介」。

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お弁当を食べたあとのメインのプログラムは「自己紹介すごろく」です。
フェローが去年の合宿で作った手作りのすごろくを使い,順番にサイコロを振って自分がとまったマス目の質問に答えます。

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よくある自己紹介の質問だけではなく,「好きなおにぎりの具は?」「イヌ派?ネコ派?」「無人島に1つだけ持っていくとしたら?」など,ひと味違った質問に答えることで,お互いのいろんな側面を知ることができます。

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途中で一度グループのメンバーを入れ替えることで,さらに多くの人と知り合うことができたようでした。

フェローのみなさん,楽しいプログラムをありがとうございました。

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(一円 禎紀)

2017年3月31日

ピアサポートセミナーが開催されました

 3月28日の午後に,社会臨床心理学科主催の平成28年度ピアサポートセミナーが「「ピアサポート活動を学生相談から考える」をテーマに開催されました。本学科では,平成27,28年度に,4,5月の期間限定でピアサポートルーム(PSR)を開設し,新入生対象のピアサポート活動(PSA)を試みてきました。その結果,PSRという相談室拠点型の活動は本学ではあまり利用されないことがわかりました。その理由として,本学では,教員による実に懇切丁寧な学年別オリエンテーションが行われているため,あるいはオープンキャンパスやスタートアッププログラムのための「フェロー」がきわめてピアサポート的であるためと考えられました。そこで,平成29年度以降の新たなPSAの在り方を再検討するため,従来モデルとしてきた広島大学PSR以外のPSAを学ぶことにしました。

 杉岡正典先生(名古屋大学学生相談総合センター准教授,臨床心理士)には,「名古屋大学におけるピアサポート活動と学生相談を語る」と題して,主に名古屋大学PSRの活動を具体的に紹介してもらいました。名古屋大学PSRは広島大学PSRと並んで長い歴史を有し,学生相談担当の教員が学生ピアサポーター(PS)とともにPSRを運営しています。特徴的なのは,対面相談にこだわらず,「ピアサポスト」や「こころの処方箋」など紙媒体を用いたサポートやプロの漫画家を招いてのイベントなど様々な工夫をこらしていることです。

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 高田純先生(香川大学保健管理センター講師,臨床心理士)には,「学生相談と私のピアサポート活動」と題して,さまざまなPSA体験を紹介していただきましたが,最近は工学部で学習支援のためのPSAを試みているとのことでした。学科単位で,院生が学習PSとして待機し,学部生の基礎科目や専門科目の学習相談に応じているそうです。

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 セミナーには,院生10名,学部生10名,教職員等7名計27名が参加しました。参加者は,4班に分かれて,グループ討議と全体シェアリングを繰り返し,講演内容の理解を深めつつ,本学のPSAの今後のあり方について熱心に話し合いました。

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(兒玉 憲一)

2017年3月19日

AOスタートアップ最終日

本学ではAO入試による入学予定者を対象として,入学前にAOスタートアップというプログラムが行われます。
3月16日に行われたスタートアップ最終日の午後は「構成的エンカウンター」と呼ばれる交流プログラムでした。

「構成的エンカウンター」とは,与えられた課題をグループで行うエクササイズを通して,お互いが知り合い,理解を深めるための心理学的な技法です。

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全体の司会や各グループ内での進行などは,すべて学科フェローの学生たちがやってくれました。フェローたちはみんな,この日のために準備と練習を重ねてきました。

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グループ分けのエクササイズのあと,まずは自己紹介ならぬ,お互いの「他者紹介」を行いました。
これは,グループ内でペアを作り,その相手から名前や出身,好きなものや趣味などをきいてワークシートに書き,グループのみんなに対してお互いに相手の紹介をし合うというエクササイズです。

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次に,本日のメインである「言葉の絵画」と呼ばれるエクササイズを行いました。
向かい合った相手に対して,フェローがあらかじめ用意した絵の課題について,その形や位置関係などの特徴を言葉だけで伝えることで,同じ絵を描いてもらいます。
どんな絵になったかは...。

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うまく描けたり描けなかったり,どんなふうに表現すれば適切に伝わるのか,また,どんな質問をすればうまく情報を引き出せるのか,話すスキルと聴くスキルを同時に考えさせられるエクササイズでした。
一方で,うまく描けなくて,みんなの爆笑を誘うというのも,ある意味大切な(おいしい?)コミュニケーションスキルなのではないかとも感じました。
実際に,あちこちで笑いが起きて,とても楽しい時間となりました。

みなさん,お疲れさまでした。

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(一円禎紀)

2017年3月 9日

戸坂(へさか)らくらく広場

実験心理学研究室のよしだです。ご無沙汰しております。

このブログでもたびたび紹介してきた,東区の4つの社会福祉法人(交響,藤田長生会,かきつばた福祉会,桜ヶ丘愛育園)や医療法人(太田川病院)と一緒に開催している「らくらく広場」が3月2日の中国新聞で紹介されました。

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記事では「食事は比治山大(東区)の学生たちが作る」って書いてありますが,そんなことはありません。どちらかと言えば,社福法人の職員さんたちが中心になって作ってもらっています。僕ら食べてるだけ... (^_^;)。

食事風景も実際はこんな感じでずっと賑やか(これは「いただきます」の前の準備をしているところですね)。子どもたちも(事前申し込みは必要ですが)誰でも参加できるので,とにかく楽しく,明るくやっています。

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学生たちの役割は,子どもたちの勉強を見てあげたり,いろんなレクリエーションやゲームをしながら,いらっしゃったお年寄りや子どもさんたちとの交流を深めること。もちろん,食事も大切なコミュニケーションの時間です。

これは先月のゲームコーナーの様子。子どもたち,何をしているのでしょう?

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県内のNPOや市の療育センターで子どもの身体イメージの発達を調べるのに使っている風船割りゲームを改造して作ってみた新しいゲーム(まだ作りかけ)を,子どもたちに試してもらっているんです。
下のYouTubeのビデオを見てもらうと,どんなゲームかわかるかな? 右下に子どもの赤外線画像が写っていますが,自分がアニメキャラ(たとえばmikumikudanceの鏡音レンくんや鏡音リンちゃん)になってゲームの世界に入って行って遊べるのですよ(最近の私,研究しているんだか,遊んでいるんだか,わからなくなってきました)。

こういった人の行動計測技術を応用したデモンストレーションは,今年のオープンキャンパスなどでもご紹介したいと思っていますので,お楽しみに。


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「2~3年後には注目されるような活動にしたいですよね」なんて言いながら始めたこの戸坂地域づくり協議会の活動ですが,半年でいろんなところから活動を見学に来られたり,発表紹介を依頼されたりと,結構知られるようになってきました。

何が注目されているのか?
私たちの活動で,いつも「いいですね~」と(かなり)羨ましがられるのは,社福法人の関係者だけでなく,若者(学生たち)が一緒に参加して自主的に広場を運営していることなのですよ。

学生たちは,とにかく,子どもたちにも,お年寄りにも,地域の方たちにも本当にモテモテなのです (^^)。

学生たちにとっても,地域社会という現実フィールドで広場を運営する仕事を,社福法人で働くプロの職員さんたちと一緒に行うことで,経費の問題や,万一の時のための保険の問題,会場の確保,必要となる備品・材料等の調達手段など,実社会で何らかの企画を実行に移すときに必要とされる具体的な手続きを,施設の全面的なサポートを受けながら実践的に学ぶことができています。


らくらく広場は,大学教員である私に対しても,大切なことを教えてくれます。

たとえば「共生社会」という考え方を,大学内の講義なんかで一方的に学生に伝えても,何にも彼らの心に響かないと思うんです。
でも,この「らくらく広場」は,地域社会に属する多くの人々がそれぞれの立場から自分にできることを考え行動に移す場。
そして,その場所に,学生たちが主役として共にかかわっている。

こういった経験が,彼らに与える効果は少なくないと思う。


小学校から大学まで,「アクティブラーニング」という言葉が流行している昨今ですが,一歩外に出てみると,そこには社会がもつ活きた課題がたくさん。それを私たちで解決できないか...でもその実現は私たちだけではできない...それならば,それを解決するのに誰の協力が必要か...そのために必要な協働体制は...ではその枠組みの中で,私たちひとりひとりにできることは何か。こんな頭の使い方は,大学という閉ざされた環境で,あらかじめシラバスによってプログラムされたお勉強をしていては,決してできなかった。

地域の皆さまには,本当に心から感謝。

(吉田弘司)

2017年3月 7日

フェロー研修を行いました

3月6日に学科フェローの研修会を行いました。

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研修では,3月16日のAOスタートアップや4月の新入生セミナーに向けて,最後の準備と練習をしました。

スタートアップはAO入試合格者のための入学前プログラムで,新入生セミナーは入学後に新入生が全員参加するプログラムです。
その中でフェローは,新入生が自分たち同士やフェローの先輩たちとお互いに知り合い,理解を深めるための交流プログラムを担当してくれます。

研修ではみんな熱心に,楽しく取り組んでいました。

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まだ見ぬ後輩たちを思いながら頑張って準備しているので,新入生のみなさんはどうぞ楽しみにしていてください。

なお,研修後にはフェローのみんなでバレーボールをして,自分たちの親睦も深めました。

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(一円禎紀)

2017年2月 9日

修士論文発表会が開催されました

 この1年,大学院臨床心理学専攻の主なイベントを紹介してきました。今回は,2年間の総仕上げとしての修士論文発表会の報告です。

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 平成29年2月8日(水)14時から,10409教室で,5名の院生がスライドを用いて口頭発表しました。ひとりにつき,発表15分,討議10分でした。フロアには,院生と教員がほぼ全員出席しました。5名の論文題目は,以下の通りです(発表順)。「大学生が教員との関係で経験する対人ストレッサーと学習意欲,授業雰囲気,ストレス反応との関連」(黒川貴弘,谷渕研究室),「両性愛者に対する大学生の態度と同性愛者に対する態度および共感性との関連」(池田もも,一円研究室),「自然活動体験がレジリエンスに与える影響」(佐々木太朗,大谷研究室),「外国人のサポートネットワークの構造と異文化適応の関連の検討」(藤井あゆみ,谷渕研究室),「不登校への適応指導教室指導員の意識に関する探索的研究―中学教員と適応指導教室指導員の意識の比較を通して―」(槇坂利栄子,深田研究室)。

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 5名については,すでに口述試験による最終試験が行われており,その結果が研究会委員会(大学院教授会)に報告了承されて,晴れて修了となります。
 ただ,これですべて終わりではなく,修了生には修士論文の一部を専門雑誌に投稿して公表することが義務付けられています。学会雑誌は査読といって厳しい審査がありますので,修士論文レベルでの掲載は容易ではありません。そこで,本専攻の場合は,「比治山大学大学院心理相談センター紀要」という雑誌で修士論文の公表の機会を与えています。大学院を修了した皆さんは,10月の臨床心理士資格試験を受験しますが,それが終わると,この心理相談センター紀要へ投稿します。臨床心理士合格と論文公表を成し遂げてこそ,臨床心理学専攻で学んだことが実を結ぶことになります。もちろん,その頃には,臨床現場での就職も成し遂げていることになります。
 大学院の1年を写真を示しながら報告して来ましたが,いかがだったでしょうか。学部生の皆さんの多くが本大学院への進学をめざしていただくことを期待しています。

(兒玉 憲一)

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